【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「Good afternoon、みー。Happybirthday。」



相変わらず素敵な発音のキヨちゃんは、母親の目の前だと言うのに私の頬にチュッとキスを落とす。



「き、帰国子女だから、ね!美和ママ!」



慌ててフォローする旭。お母さんはぽかんとした顔で口をぱくぱくさせていたが、一言発する。



「カ…カッコイイー!ねえ、私もあれ、挨拶のキスなんてもん、してもらってもいいの?」



ってお母さん!?何を言ってんだいい年こいて!



キヨちゃんはお母さんを見て微かに表情を和らげると、ずいっとお母さんに顔を寄せた。



「もち、ろん。Good afternoon。みーの、mommy。」



って、キヨちゃんもそんな簡単にキスしないでよ…トホホ。
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