【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「大丈夫?えげつないことすんのな、女子って。」



記憶の中にちょっとだけ覚えのある男子が、旭に肩を貸していた。



「何のつもり、石葉。それじゃまるで、うちらが梶原さん怪我させた言い回しじゃん。」



リーダーグループの女子がその男子に向かって毒づく。



「え?そう言ったつもりだけど。」



当の本人石葉君は、けろっとそんなことを言ってニッコリ笑った。



びっくりだ…今まで、クラスメイトの男子は女子達のすることにノータッチだったのに。
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