あの頃にまた…
美香「ねぇ、暇なんでしょ?」と美香は勢い良く聞いてきた。

俺はその勢いに唾を飲みこんだ。

そして俺は、
「お、おう。暇だけど友達もいるよ。」と引きぎみに言葉を返した。

光「そっかぁ。」と優しく微笑む。

嬉しいのだろうか?

彼女のほんの少しの動きに心を揺さぶられる俺。

美香「ねぇ、名前なんて言うのフルネームでね!!うちの名字は木崎だよ。」

俺は少し照れくさそうに、
「寛鍛、早川寛鍛だよ。君の名前はなんていうの?」と小さい声でさりげなく天使の子に聞いた。

「うちは光、春日光(かすがひかり)だよ」
と少し顔を赤くしながら言っているのがよくわかる。

恥ずかしいのか?
俺だから?
それとも初めてだから?

そう考えながらも寛鍛は本名を聞けた事が嬉しくて顔が自然とにやけてしまう。

美香「てかさぁ、その友達はどこにいんの?」

寛鍛「あっ!!」と声を出してしまった。

約束の集合の時間より五分過ぎていた。

寛鍛「やばい!いそいで行かないと!じゃあね。」と言って走り去ろうとしたが、いきなり光が「待って!」と俺の腕をつかんだ。

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