サクラ咲ク
まさか反抗的な態度を取られると思わなかったのか、土方さんはコメカミをひくひくさせた。
般若のようなその顔にさすがに嫌な汗が流れるけど、ここまで来たら引き下がれない。
「おい女顔…あんま舐めたまねすんじゃねぇぞ…?」
「女顔なんて名前じゃありません。先程、ご紹介に預かりました、酒井悠希と申します。」
記憶力もないんですか?
という言葉は、どうにか心に収めた。
ああもう。
この喧嘩っ早い性格、どうにかならないかな。
なんて思うけど今更だわ。
「酒井、悠希…、お前、さっき見た目で判断するなって言ったよな?」
「言いましたけど何か?」
あぁ、私、分かった。
運命とか、直感とか、今なら信じられる。
私、土方さんとは何があっても仲良くなれないわ。
「実技試験、してやる。庭に出ろ。」
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