サクラ咲ク


一番、隙が出来る瞬間。



絶えず打ち込まれる中でも、面打ちの回数は断然少ない。



それは、リスクが大きいから。



打ち込んだ後に出来る隙を、恐れているから。




力じゃ敵わない。
だから、私は土方さんより先に、攻撃を避け、回り込んで、攻撃に持ち込む。




――それしかない。




チャンスは一度きり。





「メェェェェンッッッ!!!!」






――ほら、来た。








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