白猫
『「沢木 硅」(26)は

結婚を間近にして

トラックに撥ねられ病院に搬送されましたが

数時間後に死亡しました

トラックの運転手から一定数値以上だったことから

警察は飲酒運転でトラックの運転手を逮捕しました

トラックの運転手は

「雨で視界が悪くて、人がいるなんて思わなかった」

と証言しており……』

プツンッ

「……醜き人間の戯言(ザレゴト)などききたくないわ」

白猫はテレビの電源を切り

外に目をやった

「白猫様……客がきてる」

「………小生に客?」

白猫が後ろを振り向くと

少女と見慣れない少年がそこにいた

「なんじゃ……帰ってきてたのか」

「いて悪いか?」

少年は不機嫌そうに白猫を睨んだ

だが

白猫は面白そうに口を歪めただけだった
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