異世界プリンセス
「私たちは、父上が信頼を置いていた、占術師の指示をあおいだ。
占術師カーラ。
彼女の力を持ってしても、残念ながら父上の所在は掴めなかった。
だが、異世界より召喚せし少女を妃として迎えれば、国の安泰は約束される、と」

「それが、あたし…?」

事を把握した呟きに、
「そういう事だ」

不服そうなスタッド王子の肯定の声。
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