☆流れ星にネガイを☆
「美星さん受験した事あるでしょ?」
「…うん」
「俺一応受験生なんです」
「…………え?」
すると流星君は小さく溜め息をつき、困ったような顔をした。
「受験生の禁句は?」
「……あぁ。なるほど」
流星君が受験生なんて…。
…でも何の?
「今何でとか思ったでしょ?」
苦笑気味に尋ねたあと、少し悩んでいる流星君。何故か真剣なものだった。
「では…悩める美星さんの為に今度は流れ星の仕事を教えましょう」
流星君からはどのくらい惨めに映るんだ私。
「先刻の視える云々はこれに関係します」
「あぁ、話の元はそれだったね」
「そうでしたね…。俺達は学校を合格して…流れ星ですから。流れるんですよ」
そこに執着するんだ。