ボスを継いだ少女
「そうか…なら…」









「だけど…、それを正そうとしている人がいる。私は彼に付いていく」








「何を言っているんだ」








「彼なら、何かをしてくれる」









「やはり、馬鹿か」







「私は馬鹿よ」







「そうか」







「それに私は神が嫌いなの」










『青山トシゾウ』は笑いだした。








「そうか、それが君の答えか」







「そうよ…」








「それなら、仕方が無い」











『青山トシゾウ』は自分の頭に銃口を向けた。











「あんた…」










「『W』六代目総長辻本アカネ」











「…」








「また会おう」










バンッ…












絨声が部屋に響き渡り、『青山トシゾウ』は倒れた。











私は何が起きているのかがわからなかった。










『青山トシゾウ』はピクリとも動かない。












私は近づいた。












『青山トシゾウ』は死んでいた。
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