カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「結婚って言葉を軽はずみに使う男もどうかと思うけど。」


「魅力もない女と二年も付き合うかよ。」


サトシくんは真っすぐ私の目を見て話した。


「あんたは別れた理由を、その女のせいにして自分を甘やかしてるだけだ。」


私の胸にサトシくんの言葉がグサッと刺さる。


「何より最低なのは仕事から逃げたことだ。」


「大学行って、特にやりたいこともなくて、とりあえず採用試験受かった会社に入社したんだろ?」


「そんな理由で会社辞めるなんて、気持ちが中途半端な証拠だ。」
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