王子と姫が出会いました。
それから風呂にも入り、サッパリしたとこで部屋に戻った。



クークーと寝息を立てる姫に布団をかけ直し、窓の外に目をやった。



瑞っ紀…?



俺達の部屋の下だと知ってか知らずか…。



ふたりでハンモックに横になり、なにやらいい雰囲気…。



なんだか楽しそうに揺れてます。



ムカつくから覗いてやれ。



瑞紀の腕は蘭子の肩に回ってて、蘭子は瑞紀に腕枕されてる状態。



矛盾してる。



言ってたこととちげぇだろーが!!



結局ズルズル続けんのかよ!!



「ぅおいっ!!」

「あっ、王子」

「そんなことすんなら付き合えやゴルァ!!俺と姫みてぇに真面目に交際してみろボケ!!」

「そうすることにした。でも俺はまだアイツが好きだぁぁぁぁ!!」



えっ?



なんか…俺の出る幕はないみたいなので…。



「まぁ、頑張れ、蘭子…」

「任しとけ~い!!」



めでたし…かな?



それより姫、もう少しで…0時なんスけど~…。



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