王子と姫が出会いました。
修羅場…ですかね…。



「もしも~し。元カレですけど」

「は…?」

「返してもらうから、姫。世話になったな」

「ふざけんなよ!?お前今どこにいんだよ!!」

「テメーの出る幕は終わったんだよ。じゃ、諦めてくれな?」



ブチッと電話を切った王子君…。



目の前に突き出された携帯…。



「仕事で使う番号、どれ?」

「加藤さん…」

「わかった」



テーブルの脇にあったメモ帳に番号を控えて、パパとママのも書いた…。



なにをするのかと思えばそのままバキッといい音を出して二つに割れた携帯…。



それをポイッとごみ箱に投げ入れた…。



「なに…してるんですか…?」

「邪魔だから。あとで買ってやる」

「携帯っ…」

「話し、終わり。姫、今から俺の」



なに!?



この強引な感じっ!!



王子君がパワーアップしてる…?



「まず手を…」

「あんなのと付き合ってくれちゃって。姫は俺じゃなきゃダメになればいい」



えっ、えっ、えっ!?



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