あたしと彼と白いキャンバス
素直に答えると、篠宮先輩の表情がくすぐったそうにほころぶ。
親に褒められた子供のようだ。
学校でもこんな表情をすればいいのにと思うけど、あまり人に見られたくないとも思う。
わがままだろうか。
ふ、と思い出した。
「先輩、聞きたいことがあるんですけど」
「なに?」
「先輩の部屋で見た水彩画。あれって誰の絵なんですか?」
先輩の箸がぴたりと止まる。
「…俺のだよ」
先輩は影のある笑い方をして、答えた。
親に褒められた子供のようだ。
学校でもこんな表情をすればいいのにと思うけど、あまり人に見られたくないとも思う。
わがままだろうか。
ふ、と思い出した。
「先輩、聞きたいことがあるんですけど」
「なに?」
「先輩の部屋で見た水彩画。あれって誰の絵なんですか?」
先輩の箸がぴたりと止まる。
「…俺のだよ」
先輩は影のある笑い方をして、答えた。