ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
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……
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校舎内に残ってる人はもうほとんど居なくて、他人の目を気にすることなく歩ける。
「撮ってみてもいい?」
「うん」
誰も居ない教室内を、そっと撮ってみる。
……けど、村雨くんの写真とは全然違う。
「なんか、イマイチ……」
「そう? 結構上手だよ。
まぁデジカメは補正とか色々あるから、大体は綺麗に写るけど」
「……それって、遠回しに私が下手って言ってる?」
「さぁ、どうだろう」
どうだろう、って。
言わないのは、下手だって思ってるからだよね……多分。
「村雨くんって意地悪だね、意外と」
「別にそんなつもりないけど」
「え……じゃあ無意識で意地悪?」
「なんでそうなる」
苦笑気味に笑う村雨くんがツッコミを入れるかのように私の頭を叩いた。
「うわ、せっかく覚えた公式が抜けていく〜」
「じゃあ僕が徹底的に教えます」
「……いえ、嘘ですごめんなさい。 勉強は苦手です、許してください」
と、こんな馬鹿みたいなやり取りで笑い合う私たち。
なんだか、犬太郎とメールしてる時を思い出す。
「……こういうやり取りをしてると、なんか、ユウとメールしてる時を思い出す」
「あ……私も同じこと思ってた。
メールしてた時、いつもずっと笑ってたもんね」
「うん。 授業中なのに、いつも笑いを堪えるのが必死だった」
「うんうん」
まだ 村雨くん=犬太郎 だと知らなかった時、私たちはいつも笑ってた。
「現実でも、意外と話せるもんだね」
村雨くんが、私を見つめる。