不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


それから鈴加が作ってくれた、卵粥を食べきった。




「ほら、食べ終わったらまた寝てください」


「は?もう!?」




あまりにも早すぎねぇか?


「当たり前ですっ!熱も計ってくださいね!」


「あぁ―」



なんか鈴加の方が今日は優位に立ってねぇか?



って考えるのも頭がぼーっとして、ダルい……



「ほら!ずっと起きてるから熱があがってきたんじゃないですか?」



起きてるって言っても、ほんの少しなのに……



って思ったが、言ってしまったら、もっと色々言われると思い言葉をのみ込んだ……


「着替えてくださいね。汗もかいてるし」


「はい……」




反抗しないで素直に従うことにしよう。



うん、そうしよう。



部屋で適当に着替え、リビングに戻った。



「じゃあ、鈴加。送っていくから帰るぞ」


「……え?帰らないといけないんですか?」


「は……?」




そんな悲しそうな顔するなよ。



< 329 / 349 >

この作品をシェア

pagetop