青空のむこうに~バスケに恋して~


「トージが何でモルなの…?私を騙してるの?」

「騙してるわけないだろ。証拠は全部ケータイに入ってる。お前が送ってきた画像と、オレがお前に送った画像が全部この中に…」


トージはケータイを二つ持っていた。


私は自分のケータイからトージのアドレスにメールを送る。

片方のケータイが光りだし、新着メールの表示が出た。


今度はモルと登録されたアドレスにメールを送ってみた。

トージの手の中のもう一つのケータイが光を放ち、新着メール有と表示される。


「…初めて見たのは、去年の決勝戦。松葉杖をついたゆずが虎鉄と話してるのを見かけてからずっと気になってたんだ。…バスケを見に来たはずなのに、暗い表情を浮かべてるお前が気になって…」

「…」


静かに話しだすトージ。

私はケータイを握りしめたまま、黙って話を聞いていた。


「虎鉄に話を聞いたら、大体の事情がわかった。初心者でメンバーに選ばれたゆずが、経験者の同級生から嫉妬で嫌がらせを受けて、部活をやめたって…。それ聞いたから、オレはお前の支えになろうって決めたんだ」

「…でも、どうやってメール?私あの時は、マホにも虎鉄にもアドレス教えてなかったけど…?」

「マホちゃんが、友達のケータイからゆずのアドレスを抜き取ったらしい」


マホが?

じゃあ、マホも虎鉄もモルの正体知ってたって事…?


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