青空のむこうに~バスケに恋して~
「ごめん…なさい…。私は二重にトージを傷つけて苦しめてたんだね…」
「そんな事ない。言えなかったオレが悪いんだ。まさかゆずがそこまで思いつめてるとは思わなかったから、辛い想いさせて…」
トージはそう言って私に駆け寄ると、力いっぱい抱きしめた。
「…ゆずの事はオレが幸せにする。モルの分とあわせて二倍な…」
「…私…トージの事、好きでいていいの…?幸せになってもいいの…?」
「幸せになってもらわないと困る…」
ポタポタと私の頭にしずくが落ちる。
初めてのトージの涙。
私はトージの服をギュッと握りしめて泣き出した。
「夜が明けるよ…」
トージの声に私は顔をあげた。
東の空は段々と明るくなってきている。
トージの表情がハッキリと見えた。
「おい、見んな。ぐしゃぐしゃであんま見られたくないんだよ」
「…ぷっ」
ゴシゴシと目をこすりながらトージはグイッと私の顔を違う方向に向ける。
おかしくて私は吹き出してしまった。