現代戦国時代3
「……実戦の中で得たいものがあるってこと?」

「はい」

「……相手は強い。今の君じゃ太刀打ちできないよ」

「それでもやるしかない。俺には時間が無いから」

陽炎は今にも破られそうなドアを見て、頭をかいた。

「参った。佐助くんのやりたいようにしよう。ただし室外に、僕は出られない。危なくなったら、すぐに室内に戻るんだよ」

「わかりました」

俺はドアを蹴り開けた。

ドアを叩いていた男は後方へと転がっていく。

外も真っ白な空間だった。

「いてて……超いてえしぃ」

ギャル男口調の男は顔を押さえている。

先ほど開けた時に痛打したようだ。

「お前が鴉か?」

「イエス。いかにも!」

男は飄々としている。

あの男と女に比べると、かなり軽い感じだ。

「お前、おいらを舐めてるな」

「え?」

カンッ!!
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