『約束』、
保健室…

「…吹雪ちゃん。何で吹雪ちゃんは、友達が自分に無断で受験した事を許しちゃったの?」

話をし終わり、

麻里ちゃんは

少し間を置いて

質問をしてきた。

「約束…したから……。離れ離れには、ならないって信じてたから…。」

私は立ったまま

両手で顔を包み、

泣きそうなのをこらえる。

「可笑しいよ。そんなの…絶対可笑しい。吹雪ちゃんは約束って言葉で言い訳をしてるよ。吹雪ちゃんは、約束したからってだけで皆を許したんでしょ?」

麻里ちゃんは

訴えかけるかのように

厳しい言葉を吐く。

「初めて人を信じる事を知って、これからもずっと七人でいれるって思ってたから…。約束は必ずって、ずっと……、ずっと…」

私は麻奈達を

思い浮かべながら言った。
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