『約束』、
「でも、実際の現実がこれでしょう?」

麻里ちゃんは、

私が弱気になっていても

ムッとしている口調で

さらっと言った。

「…めて………てよ…、」

私は声がスカスカに

なりながらも、

ずっと言い続けた。

「1年前に吹雪ちゃんは信じてた人に裏切られた。約束を破られた。そんなの可笑しいよ。何で吹雪ちゃんだけが傷付かないといけないの?」

麻里ちゃんはもう

半泣きになってでも言う。

「もう……やめて!…やめてよ!そんな事言わないで!」

私はとうとう

叫んでしまった。

「私はその子達とこれからどんな約束をしても、約束を破られると思う。」

それでも麻里ちゃんは

止まらない。

「私はそれでも…裏切られてでも皆と一緒にいたかった!」

私も反論しようと、

本音を口にしてしまった。


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