『約束』、
「何でそうなっちゃうの!どうして?何で吹雪ちゃんは、約束を破った友達は信じて、今、すぐ側にいる私達は信じてくれないの!」

麻里ちゃんは

とうとう目から

ボロボロと涙をこぼして、

それでも叫んで言った。

「私は七人の事、大好きだから……」

私はそれを見る事ができず、

思わず無意識のうちに

下を向いて答えていた。

「でも!私なら……!私なら、吹雪ちゃんを絶対裏切らない!」

麻里ちゃんの顔も

見ようとしない私でも、

じっと見つめながら

麻里ちゃんは強気で言った。

「そう言ってても、人は変わる!上島みたいに!」

私は言ってはいけない事を

言ってしまった。

「上島が何の関係があるの!」

私があんな事を言ったのに、

麻里ちゃんは

それでもめげずに叫んだ。

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