『約束』、
「私の知らない間に、上島は1年生の頃みたいな優しい感じじゃなくなってた…今は周りの声が聞こえなくなってて、普通じゃなくなって…。私は上島と会って、また人を信じれる事が出来るようになった気がしてたのに…。」

私は思い出しただけなのに、

急に涙が出た。

「でも、上島のせいで今、吹雪ちゃんが傷付いてる!吹雪ちゃんがこれ以上傷付く理由が分かんないよ。吹雪ちゃん言ってたよね。『誰を信じればいいの?誰を頼ったらいいの?』って、だったら私達を信じてよ。頼ってよ…。」

麻里ちゃんは、

最後の方は泣いていて

あまり聞こえない感じだったが、

誰もいない保健室は

静かだったので、

ハッキリ聞こえた。

「もう…正直、分かんないんだよ。何もかも、全部…。」

その時私は混乱状態だったので、

何かを考えると

言うことも出来なかった。


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