★続★『逆高校デビュー』
帰り道、今度は海岸を左手に見て、
また手をつないで帰った。
綺麗な夕日だな……
「太陽が沈むまで、ここで見ようか」
悠斗が海岸に続く階段に座ったから、
私も隣に座った。
家のそばで見る夕日とは全然違う。
こんなに空全体が、ピンクとか紫とか、色んなグラデーションになるんだ…
オレンジだけじゃないんだ…
あまりにも綺麗に感じて、
ここから二人でみた夕日を、一生絶対に忘れない…
そう思った。
「桃叶は、進路とか、考えた?」
進路………
「ママがさ、女も手に職だって、うるさくてね。
資格をとりなさいって。
ママ看護師で、姉ちゃんは美容師でしょ。
私…なんも特技とかないし、趣味もないし、どうしようかなって」
悠斗はちょっと眩しそうに、夕日を見ていた。
「今日、桃叶、楽しそうだったな。
あんなに、はしゃいでいる桃叶、初めて見たよ」
「うん。めちゃめちゃ楽しかった!
本当はちょっと子供苦手だなって思ってたんだけど、
そんなこと忘れちゃったよ。
もう、すっごく楽しかった」
悠斗は、私を真剣な顔で見つめた。
「向いているんじゃね?
考えてみたら?子供関係の資格とか」
…………あ…そっかぁ…