年上王子様とのアリエナイ××①
やっぱり翔さんの胸の中は安心する。
大きな声で泣き叫ぶあたしに翔さんは
「柚子。ごめん」
何度もそう言ってあたしの頭を優しく撫でてくれる。
「ううん、あたしこそ、ごめ」
そこまで言うと指先で顎を持ちあげられて
イヤでも翔さんと視線が合う。
こんな姿見せたくないのに...
抑えられない涙を翔さんが指で拭ってくれる。
冷たい指先に体がぴくんと反応してしまう。
「柚子」
翔さんは優しくあたしの名前を呼んで
それから唇が優しく重なった。
「良かった、君がなんでもなくて」
「でもどうしてここに?パーティーの準備とか・・」
「昨日までは東京にいたんだけど。今日訳あってこっちに戻ってきたんだ」
「そう、だったんだ・・」
「で、留守電入ってるかと思ったらあんな叫び声だったし」
「ごめ」
「ごめんはもういいよ。とりあえず家に入ろう」
言われた言葉に頷いて翔さんと家に入った。