年上王子様とのアリエナイ××①
「本当は今回のパーティーには君を連れて行く予定ではなかったんだ」
準備をしながら家を出て空港まで向かう車の中、翔さんが口を開いた。
その言葉が少しぐさっと来る。
「そうですよね、あたしまだ高校生だし」
知ってた。
あたし達二人がよくて結婚しても
世間ではあまりいいようには見られない。
だってみんなから見たら当然16歳は子供で。
何も決められない、分からない子供なんだ。
でも
「そうじゃないよ」
翔さんが言いながらあたしの頭をぽんぽんとなでる。
「翔様はこれでも柚子様を守ろうとしていたのですよ」
運転している榊さんが笑いながらバックミラーからあたしと翔さんを見る。
翔さんが守る?
「翔様も最初とはだいぶ性格が変わりましたね」
「榊、黙って運転してくれないかな」
「失礼しました」
そう言いながら後ろ姿が少し震えてる。
「ったく」