年上王子様とのアリエナイ××①
はぁっとため息をつきながら翔さんがあたしを見つめる。
「柚子、はっきり言っておくけど。
俺は君と結婚したことをこれっぽっちも後悔してないから」
「翔・・さん」
「それどころ君に出会えて本当に良かったと思ってるし」
一言一言、翔さんの言葉が胸にしみていく。
「だから柚子、いい?絶対に・・絶対に」
まっすぐ見つめる瞳も
いつも聞く低くて甘い声も
大丈夫あたしはちゃんとこの人を信じていられる。
「絶対にじいさんの言葉を信じるな」
なぜかは理由は分からないけれど
「そして何があってもこれだけは覚えていて欲しい、俺がいつも選ぶのは君だから」
翔さんの表情があまりにも真剣で
こくんと頷きながら翔さんの言葉を胸に刻む。
「着きましたよ」
車を止めて、榊さんが後ろを振り返る。
と、視界に広がるのは前にも見た景色..
そしてもう二度と来たくない場所だった
ちょっと待ってよ・・まさか
「あのぅ。か、翔さん?」
「なに?」
「もしかして・・
これからあたし達ヘリコプター・・なんかに乗ったりしちゃったり・・」
「もちろんそうだけど?」
「いやぁ!!絶対にいやぁ!!」
嫌がるあたしの腕を
ぐいぐいと引っ張ってヘリへと連行する。
「いや、いやぁあああああああああ!!!!」