妖怪外伝百鬼夜行
千夜の事情を聞き、オカルト嫌いの彼女がなぜ七不思議を調査したがるのか、理解した。
行方不明、消息不明の姉を探すため。
烏丸はゆっくりと立ち上がる。
「残りの奴も調べるぞ。近いもので、シャワー室」
話を聞いて、協力的な姿勢を見せる烏丸。千夜は大きく頷き、立ち上がった。
陽もそれに続き、鳥介も立ち上がる。もう足音は遠くへ行っている。周りには誰もいないはず。ゆっくりと廊下へ出た。
足音を忍ばせ、シャワー室へと向かう。
この学校にはシャワー室がある。昔は教職員が利用する物だったのだが、
鍵が壊れた今となっては使用されていない開かずの部屋。
校長はなぜかそれを修理することはなかった。
不思議には思ったものの、どうせ使わないからと意識の外に置いていた。
だが、今は別。不自然極まりない。
「確かに鍵が壊れて……」
烏丸はドアノブをガチャガチャと回す。
全く動かない。
「開かないな」
ドアは開かない。開く気配がない。
それをじっと鳥介は見つめていたが、おもむろにじっとドアを見つめる。
その視線は鋭く、ドアを刺すように見ていた。
「……くだらない」
そう吐き捨て、彼はドアノブに手をかける。
そして思い切り持ちあげた。
「……はっ?」
なんと、ドアはシャッターの様に上に移動した。
いや、有り得ない。あり得ない。そんなことがあってたまるか。
見た目は普通のドアなのに、実は下からシャッターの様に開ける仕組みでしたー。
くだらな過ぎて漫画の世界だ。フィクションでもこんなものはない。
それ以前にくだらなさに似合わずかなりの改造費を必要とする。
ちょっと、呆れた。
だがそれも一瞬のことで、すぐに四人は開かずのシャワー室へと入った。
行方不明、消息不明の姉を探すため。
烏丸はゆっくりと立ち上がる。
「残りの奴も調べるぞ。近いもので、シャワー室」
話を聞いて、協力的な姿勢を見せる烏丸。千夜は大きく頷き、立ち上がった。
陽もそれに続き、鳥介も立ち上がる。もう足音は遠くへ行っている。周りには誰もいないはず。ゆっくりと廊下へ出た。
足音を忍ばせ、シャワー室へと向かう。
この学校にはシャワー室がある。昔は教職員が利用する物だったのだが、
鍵が壊れた今となっては使用されていない開かずの部屋。
校長はなぜかそれを修理することはなかった。
不思議には思ったものの、どうせ使わないからと意識の外に置いていた。
だが、今は別。不自然極まりない。
「確かに鍵が壊れて……」
烏丸はドアノブをガチャガチャと回す。
全く動かない。
「開かないな」
ドアは開かない。開く気配がない。
それをじっと鳥介は見つめていたが、おもむろにじっとドアを見つめる。
その視線は鋭く、ドアを刺すように見ていた。
「……くだらない」
そう吐き捨て、彼はドアノブに手をかける。
そして思い切り持ちあげた。
「……はっ?」
なんと、ドアはシャッターの様に上に移動した。
いや、有り得ない。あり得ない。そんなことがあってたまるか。
見た目は普通のドアなのに、実は下からシャッターの様に開ける仕組みでしたー。
くだらな過ぎて漫画の世界だ。フィクションでもこんなものはない。
それ以前にくだらなさに似合わずかなりの改造費を必要とする。
ちょっと、呆れた。
だがそれも一瞬のことで、すぐに四人は開かずのシャワー室へと入った。