センパイのカノジョ

「…っあの、それは……ちょっと…」

本気で困る私を見て先輩は吹き出した。

「ははっ…ウソウソ。俺だってそんな心の準備できてねぇよ、先入ってこい」

「なっ…も、もう、お先に失礼しますっ!!」

私は恥ずかしくなって急いで部屋を飛び出した。


浴槽に浸かって、一息。

「もう、先輩ってば私のことからかいすぎ…」

……でも、それが少し嬉しかったりする。

多分、他の子には優しくすることはあっても、こんなふうにからかうことなんてないよね。

そんな事を考えながらお湯に浸かり、体が充分に温まった頃にお風呂から出る。

「あっ…やばい、着替え先輩の部屋だ……」
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