二 億 円









ほら、ね。


私が否を認めれば彌生様の機嫌は良くなる。


それが真実ではなくても。







『私が悪い』



そうすれば、彌生様はにこりと笑う。




一瞬でも、救われる。







たとえその後に地獄が待っていたとしても。







「可愛い可愛い子猫ちゃん。腕に彫ってあげたお名前はちゃんと残っているかな?」



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