恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
…どれくらいたったんだろう。
もう、空には星が綺麗にちらついている。
…泣くだけ泣いた。
胸には切なさだけが残る。
「あー…星が綺麗…。」
手をかざして、私は宝石箱のような星が満天の空を仰ぐ。
「ほんとだね。空を見上げたの、久しぶりだなぁ。」
いきなり、穏やかな声が公園に響いた。
人、いたのかな。
私が来たときは、誰もいなかったのに…。
そう思いながら振り向くと、そこには見覚えのある人がいた。