恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜



「どうにかして、二人っきりにさせられないでしょうか…。」

私が呟くと、先輩はあごに手を当てて考えるような仕草をした。





…そんな姿に、みとれている自分に気が付く。
慌てて別の方向を向いてみたけれど。
やっぱり胸の切ない疼きは消えなくて…。




でも、先輩は好きな人がいる。



智晴先輩の意外と広い背中に、私はそっと、心の中で呟いた。



「…好きです、先輩…。」







< 83 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop