恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜



「なんか、いい案ない?」


智晴先輩が急に振り向いて言うから、私はあわてて後ろを向く。



「…なんで違う方向向くわけ?」

呆れたような先輩の声に、私は自分でも苦笑いした。




「あ、いい案ですよね。うーん…ベタですけど、とりあえず四人で待ち合わせして、それから二人きりにするのはどうですか?」

我ながら、超ベタじゃんって心の中で突っ込んでみる。




一瞬考えてから、智晴先輩は言った。


「…それしか手立てなさそうだしな。そうするか。」



そして、詳しい場所と時間を決めて、私たちは自分の教室に戻った。







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