青春はこれからだ!!
授業が終わり、昼休みに入った時だった
小沢が購買でメロンパンを買いに行っていた時、
俺は二人の女子に声をかけられた

「早く言っちゃいなよ~」

「え、でも…」

二人のやりとりが
じれったい
言いたいことがあるのなら
早くしてもらいたい

「なんだ?」

「あの~この子が小沢君にラブレター渡したいらしいんだよね
かわりに渡してくれない?」

「ちょっと・・やっぱり悪いよ・・」

なんで自分でわたさないのだろうか
本当に小沢がすきなのか?
そう思ったが、
結局俺は断りきれずそのラブレターを預かった
よくわからないが最近こういうのが多い

「ふみちゃん、かってきたよーw」

「ん・・」

小沢にラブレターをわたす
めんどくさそうにラブレターを受け取る小沢

「・・またぁ?
めんどくさいし今度からふみちゃんが断ってくんない?」

まただ
なんで俺が小沢とあいつらの伝達係にならないといけないんだ

「いやだ
 めんどくさいなら自分で断れ」

俺は小沢にラブレターを押しつけ屋上へ少し早く歩いた







「はぁ、なんなんだあいつら…」

心臓がなんだかかゆかった
いくらかいてもかいても、
ただ肌が赤くなるだけで治まらない
かゆくてじーんとした胸を
何度もたたいた
秋の屋上だからか、
わさびみたいに鼻がつーんとする

「心臓が…気持ち悪い」

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