青春はこれからだ！！

「ん～～」

眠い…
これだから朝は苦手だ
昨日小沢のマンションにいた分、
夜遅くまで勉強していたからだろう
これも全部あのまるメガ……松村先生のせいだ
油断したらグラッときそう…

「ふみちゃん寝不足？ｗｗ」

寝ぼけていてあまり顔が見えない
ふみちゃん…
何て言うやつ小沢くらいしかいない
少し甘えてやってもいいかな？なーんて
バカなことを考えた瞬間今まで押さえてた眠気がぐーんと押し寄せて来た
クラッ…
俺は小沢らしき人物の腹部にポスッと頭を預ける

「うわっ佐野っ！？
お、お前なんで……！？
大丈夫か！？」

ん？佐野……？
こいつ…まさか！！！
俺を呼んだ奴
それは小沢ではなく宮本だった
今さらだが少し後悔している
大体宮本もそんなに驚かなくても……無理か

「悪い
油断したら眠気がいっきに」

「油断って俺が小沢みたいにふみちゃんってよんだから？｣

宮本は口の端をあげ、ニヤッとわらう

「お前がやるとキモいよりもうざいだな
お前はなんで話がいつもそういう方向に行く」

「……姉貴が腐女子だからかな？
昔は抵抗あったけど今は逆にそっちにもＯＫみたいな？」

予想外の回答だった
なぜだろう…腹が痛くなってきた
俺は宮本の間に踏み込んではいけない壁を感じる
これ以上深く探ってもあれだ

「すまなかった」

俺はぼそっとつぶやき
俺は何事もなかったかのように
ノートをとりだし授業の準備をした