青春はこれからだ!!
チャイムが鳴ると同時に小沢が駆け込む

「セーーーーーフ」

いつになっても騒がしいやつだ
周りの男が囃し立てる
前の席の二人の女子が

「小沢君まただよ?w」

「いつ見てもあきなぁーいww」

とか話すのが聞こえる

最近は近くにいすぎて気づかなかったが
小沢は元々俺みたいな勉強ばっかしてるのといる方がおかしい存在だ
いつも人気物の小沢と
たまにクラスメイトに声をかけられる俺は
かなり対照的だった
だからこそ、こんなに俺と一緒にいてくれる小沢と宮本には感謝している
二人がいたからこそ
俺は今こうして高校生活楽しめた

なんてな
俺がおもうとでも?
一人はホモだし
もう一人は前に聞いた腐男子とやらだ
なんでこの俺の人気があいつらに劣るのだ
嫉妬くらいさせろ!!
あーむかつくっ!!

「佐野」

先生が俺の名前をよんだ
俺に問い4の答えを聞いてきたらしい
だが今まで別の事を考えていた俺はとっさに判断できずとんでもない言葉をいった

「浩二先生っ!!」

さっきまでガヤガヤとしていた教室がいっきに静まり返る
あれだ
誰にでもある先生をお母さんって言っちゃう奴の応用版
見ろよ俺…応用問題も楽勝だな……ハハハ

「っ・・すいません…他の先生と間違えました」

「いやぁ・・、構わないよ
ところで浩二なんて職員いたかけな?」

「あ、あれ家庭教師なんです」

俺は一切嘘はついてないからな…
空気がおもい・・
ちらっと小沢を見るとニヤニヤと笑っていた

「うっ……」

消えてなくなりたい俺をよそに授業はすすんでいった
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