Love Water―大人の味―
意外にも話している内容は、会社のことや仕事のことについて。
やっぱり銀行マンとの合コンとくれば、自然とそういう話になっちゃうのかな、って思った。
何て言うか……お堅い話?
こっちの女子組は見た目派手な子たちばかりだから、真面目な話についていけるなんて意外。
もっとおちゃらけた会話をしたがると思ってた。
……まぁ、本気で銀行マンを捕まえたいのならそれくらいできなきゃダメか。
1人であれこれ考えながらひたすらビールとつまみを食べていると、テーブルの下で思い切り足を踏まれた。
「いっ……」
びっくりして左隣りに目を向けると、案の定梨華が顔に笑顔を貼付けたまま言った。
「雨衣ー、楽しんでるー?」
目が笑ってない。
明らかに怒っている。
「も、もちろん」
何度も頷いてみせるけど、彼女の笑顔は消えない。
それどころか、さらにそれが深くなる。