Love Water―大人の味―




失恋したばかりの部下を慰めるつもりなのだろうか。



…………いや、違う。



蘇るのは、金曜の夜の記憶。



自惚れちゃいけないとは分かっている。



はっきり言われたわけでもないし。



だけど。



勘違いしたくもなるほど、彼の行動はあたしを惑わす。



だから、自分が嫌になる。



簡単に彼に惑わされてしまう自分が。



心のどこかでは気づいていたんだ。



あの日……彼にフラれた日に、部長に拾われてから。



金曜日のキスも。



休日に思い出す彼のことも。



今の、握られた手も。



簡単に彼意外の他の男の人に惑わされる自分が嫌で嫌で嫌で……。









だんだん部長を意識し始めている自分が、嫌だ。




< 82 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop