秘密の同居《番外編》
「彼はゴミ拾いを手伝ってくれていただけで………」
「あいつもそう言ってたよ。
そうか、しばらく君達は距離を置いていたように思っていたから、逆に2人で会っていたのかとも少し思ってしまってね。
分かりました。」
もしも、この校長に怜と結婚している事を話したら辞めさせられてしまうだろうか?
話したい衝動を抑え、校長室を出た。
その日の夜、怜の帰りを待った。
「ただいま。」
ネクタイを緩めて、あたしを見て少し微笑む怜がとても好きだ。
「おかえりなさい。
ご飯出来てるよー!
食べる?」
食べようかな、とソファに腰を下ろす怜に、さりげなく引っ付く。