I will be with You
賢志ー!私だよっ!
久しい声が届いてきた。
「やぁ『詩織』かぁ。久し振りだ!」
『詩織(しおり)』
うんと小さい頃からの友人だ。昔はよく二人で遊んだものだ。
小学校、中学校と同じところへ通っていた。中学生になってからも、俺たちは
二人で遊ぶことが何度もあった。じゃれ合ったり、悩みを聞いたり・・・。
「にしてもどうしたの?携帯に掛けてくれれば良かったのに」
「賢志いつもマナーモードかサイレントモードにしてるから気付かないじゃん?
だから今日は家電に掛けたの」
確かにその通りだ・・・。
「あ!それでね賢志。いろいろと用事があって、賢志の家の近くまで
来てるんだ。良かったらちょっとでも話さない?」
「良いよ。いろいろと話聞かせてよ」
詩織は待ち合わせ場所に、賢志の家の近くにある公園を指定した。そこも、二人にとっては思い出深い場所である。賢志は準備を整え、公園に向かっていく。
「やっほー!」
可愛らしく手を振る詩織の姿があった。
「制服か。そういえば、初めて詩織が高校の制服を着ているとこ見たよ」
賢志と詩織は通っている高校が違う。賢志が通っている学校は
近くにあるが、詩織の通っている学校は都会の中に位置している。そのため普段会うことがない。
「あれ初めてだった?」
「あぁ。似合ってる!女子高生って感じがするよ」
二人はベンチに座る。賢志は仰け反るように、空を眺める。それを見てくすくすと笑う詩織。
「何がおかしい?」
「ううん!賢志も相変わらずだなーって!」
「詩織も同じだよ」
詩織も賢志と同じように仰け反り、星空を見る。
「学校はどんな感じだ?」
「凄く楽しいよ!お友達も出来たし。男子もユーモアな人ばっかりでね。そっちは?」
「まぁ俺のところも、それなりの奴等が揃ってるって感じかな。
中学校が同じだった人もいる訳だし」
そうだった。詩織の通う学校には、元中の人が誰一人いない・・・でも、話を聞く限り上手くやれているようだ。
「また、あの時のようにじゃれ合って、楽しく出来ないかな・・・?」
何だか、詩織のその言葉が
悲しさを表していた気がした。
久しい声が届いてきた。
「やぁ『詩織』かぁ。久し振りだ!」
『詩織(しおり)』
うんと小さい頃からの友人だ。昔はよく二人で遊んだものだ。
小学校、中学校と同じところへ通っていた。中学生になってからも、俺たちは
二人で遊ぶことが何度もあった。じゃれ合ったり、悩みを聞いたり・・・。
「にしてもどうしたの?携帯に掛けてくれれば良かったのに」
「賢志いつもマナーモードかサイレントモードにしてるから気付かないじゃん?
だから今日は家電に掛けたの」
確かにその通りだ・・・。
「あ!それでね賢志。いろいろと用事があって、賢志の家の近くまで
来てるんだ。良かったらちょっとでも話さない?」
「良いよ。いろいろと話聞かせてよ」
詩織は待ち合わせ場所に、賢志の家の近くにある公園を指定した。そこも、二人にとっては思い出深い場所である。賢志は準備を整え、公園に向かっていく。
「やっほー!」
可愛らしく手を振る詩織の姿があった。
「制服か。そういえば、初めて詩織が高校の制服を着ているとこ見たよ」
賢志と詩織は通っている高校が違う。賢志が通っている学校は
近くにあるが、詩織の通っている学校は都会の中に位置している。そのため普段会うことがない。
「あれ初めてだった?」
「あぁ。似合ってる!女子高生って感じがするよ」
二人はベンチに座る。賢志は仰け反るように、空を眺める。それを見てくすくすと笑う詩織。
「何がおかしい?」
「ううん!賢志も相変わらずだなーって!」
「詩織も同じだよ」
詩織も賢志と同じように仰け反り、星空を見る。
「学校はどんな感じだ?」
「凄く楽しいよ!お友達も出来たし。男子もユーモアな人ばっかりでね。そっちは?」
「まぁ俺のところも、それなりの奴等が揃ってるって感じかな。
中学校が同じだった人もいる訳だし」
そうだった。詩織の通う学校には、元中の人が誰一人いない・・・でも、話を聞く限り上手くやれているようだ。
「また、あの時のようにじゃれ合って、楽しく出来ないかな・・・?」
何だか、詩織のその言葉が
悲しさを表していた気がした。