I will be with You


彼が家の扉を開けようとしたその瞬間―

「んっ・・・!」

一瞬で何かを悟った賢志。すぐに後ろを振り返る。だが誰もいない。その瞬間微妙に身体全身に振動が襲った。突然衝撃波のような波が辺りを包む。だがその現象はすぐに消えた。

「何だ・・・?今のは」

賢志は家の中に入り、パソコンを起動させる。インターネットを開き、気象庁のページを開く。賢志は地震が起こったのか、と思って確認してみたが、そのような情報は入ってこなかった。

「人工的な揺れか・・・?」

ニュースでも、そのような内容の話はされていない。


不思議なこともあるものだ・・・。
そう賢志は思い、調べるのを止めた。冷凍庫からアイスクリームを取り出し、
それを食べる。


でも何だか・・・変な感じはするな・・・。






力と力がぶつかり合う。

激しく両者がぶつかり合い、空間に波を起こしていく。


大きな力がぶつかる毎に、衝撃波が現れる。

その者は球体を撃ち放ち、その者は刃を撃ち放つ。
互いの力がぶつかり、そして空間の中で解け合う。



「その者、光る腕から放つ刃で攻撃する。その者。手の中から球体を呼び出し攻撃する。両者の力がぶつかり合い、空間に歪みが発生する。歪みの発生の予兆は、その地方に弱い衝撃波が起こった、その時である」


学者がまたパソコン画面を見ている。


弱い衝撃波、か・・・。

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