ヌードなアタシ

『アタシの授業料とか…
ケイちゃんが出してくれてたんだね。

昨日、ママから聞いて初めて知ったの。
ゴメンね、ケイちゃん…』



『なに、神妙な顔してんのよ、もう。
それは私が勝手に申し出た事で…。
こまちが気にする事じゃ無いの。

それに、あなたは成績優秀だから
入学金と授業料は免除になったのよ。
だから、かかったといっても、
諸会費や教科書代、制服代くらいなもんよ』



『でも…バス代とか、おこずかいだって…
ケイちゃんが出してくれてるんでしょ?』



ケイちゃんは水を一口飲み
雑談でもするようにサラリと話す。



『子供がお金の事心配するもんじゃないの。

こまちは子供の頃から
家の事も、
私の仕事も手伝ってくれてるでしょ?
フィフティフィフティよ、持ちつ持たれつ…。

なーんて…
ホントの理由はね、楽しいの。
こまちが一緒にいてくれて。

たとえば…ほら、ラーメンだってさ
女ひとりで食べるのなんて
わびしいでしょ?』



運ばれてきたラーメンに
たっぷりコショウををふりかける。


『美味しそうね、さっ、食べましょ!』


ケイちゃんは微笑んだ。


『いただきます…』


熱いラーメンをすすりながら
じわっと込み上げる涙をぬぐう。

アタシは昨日考えていた事を口に出した。


『ケイちゃん、アタシね…
この間のモデル事務所に来ないかって話
受けたいなって思ってたの…
いいよね?』

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