史上最強お姫様の後宮ライフ覚書



そして、馬鹿王子に抱きつかれた彼…ランティスは、嬉しそうに抱きついてくるフューレを鬱陶しそうに引き剥がした。


ちなみに、この馬鹿王子はランティスの血縁者で、説明すると長くなるため公式の場では“従兄弟”ということになっている。


つまり、ランティスは“王室警護軍第三隊隊長”という肩書きの他に、“皇太子とフューレ殿下の従兄弟”という肩書きも所持していることになる。


まぁ、それ以上に軍人としての素質がある彼にとって、そんな肩書きなど取るに足らないものでしかないのだが、そうは言ってもフューレは彼の大事な血縁者。


城内見回りの最中に、白昼堂々と女と一緒にいるところを見かけたために口出しした、というのが現状であった。


 
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