屍の孤島
軽く拍手をしたのは小野寺だった。
「いやぁ…お上手ですねぇ」
彼の言葉に、操舵手の老人は照れ臭そうに笑った。
「お恥ずかしい限りです。趣味でたまに歌わせてもろうとる、陰島に伝わっとる歌なんじゃけどもが…」
空気の悪くなった船内を和ませる為、老人は気を利かせて一曲披露したのだ。
「でも何だか怖い感じの歌詞ですね」
秀一が苦笑い。
「ああ、そうじゃろうね」
老人が船を操縦しながら頷く。
「元々島の決まり事を言い伝える為に作られた歌じゃったらしいですけぇ…」
『井戸水いなすな、腐れて死ぬる』
そんな決まり事が、陰島にはあるのだろう。
しかし、この地方の方言で語られる歌詞の為、他所の土地から来た小野寺や秀一にはよくわからない部分もあった。
「いやぁ…お上手ですねぇ」
彼の言葉に、操舵手の老人は照れ臭そうに笑った。
「お恥ずかしい限りです。趣味でたまに歌わせてもろうとる、陰島に伝わっとる歌なんじゃけどもが…」
空気の悪くなった船内を和ませる為、老人は気を利かせて一曲披露したのだ。
「でも何だか怖い感じの歌詞ですね」
秀一が苦笑い。
「ああ、そうじゃろうね」
老人が船を操縦しながら頷く。
「元々島の決まり事を言い伝える為に作られた歌じゃったらしいですけぇ…」
『井戸水いなすな、腐れて死ぬる』
そんな決まり事が、陰島にはあるのだろう。
しかし、この地方の方言で語られる歌詞の為、他所の土地から来た小野寺や秀一にはよくわからない部分もあった。