屍の孤島
「誰かが掟を破って、数日前に地下水を使った。その結果がこれじゃ」

「数日前っ?」

秀一は目を丸くする。

たった数日で、これ程広い除虫菊の畑が全滅したというのか。

この醜悪な小さな蟲によって…。

「他の事は詳しゅうは知らん。何であの化け物がこの島をうろつくようになったんかものぅ…じゃが」

猟師は手にした猟銃で、除虫菊を払うようにする!

「この汚らしい蟲のせいで除虫菊が枯れたんと同じくらいから、あの化け物どもも島に現れるようになったんじゃ!」

憎しみを込めるように、怒りをぶちまけるように。

猟師は何度も猟銃で除虫菊を叩く。

その拍子に。

「うっ!」

茎から飛び散った小さな蟲が、猟師の服の襟元に入った!

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