屍の孤島
ここまでは死ぬかもしれない危険を冒しての逃避行だったが、合流して以降はすんなりと脱出方法を見つけ、安全な場所も確保する事ができた。

怖いくらいにスムーズに事が運んでいる。

「やっぱり協力すれば、厳しい状況でも何とかなるものね」

脱出に光が見えてきたのか、奏が少し安堵したような表情を見せる。

だが…。

「?」

秀一が何かに気づき、階段の途中で立ち止まった。

…音が聞こえる。

ズルズルという引き摺るような音。

まさか…。

彼らは顔を見合わせる。

摺り足で歩くゾンビ達は、階段を昇れない筈だ。

ならばこの音は一体…?

三人は一斉に振り向く。

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