屍の孤島
頭部を狙って、渾身の力を込めてゾンビ達を殴打する秀一。

効果的な攻撃とはいえなかったが、それでも素手よりは幾分マシだ。

周囲に群がってくるゾンビ達を、手当たり次第に殴りつける。

「ああ…!」

しかしあまりにも危険な接近戦。

夕映と奏も助太刀しようとするが。

「来るな!」

ゾンビ達に囲まれながら、秀一が叫ぶ!

「君達は自分の身の安全の確保を!」

まるで秀一は、自分の命と引き替えに二人を逃がそうとしているかのように見えた。

その口から、決死の覚悟を窺わせる言葉がこぼれる。

「俺が駄目でも、君達は絶対に生き延びろ!」

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