屍の孤島
ヘリが照らし出すサーチライトが、奏には希望の光に見えた。

「おぉぉいっ!ここよぉっ!ここぉっ!」

普段張り上げない声を精一杯上げ、両手を大きく振って自分の存在を知らせる奏。

無口で意思表示の少ない夕映さえも、両手を振って助けを求める。

夜の暗闇の中、ヘリの方からは相当視認性が低い筈。

それでも何とか、ヘリのライトが夕映達を照らした。

どうやら彼女達に気づいたようだ。

「助けが来たよ!頑張って!」

尚もゾンビの群れ相手に奮闘する秀一に声をかける奏。

「ああ…!」

今にも力尽きそうな秀一に、微かに笑みが浮かんだ。

永遠に続くと思われていた絶望の暗闇。

そこに一縷の光が見え始めてきた。

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