屍の孤島
「おおおおっ!」

最後の力を振り絞り、秀一は猟銃を盾にしてゾンビの群れを押し返す!

そうしているうちにヘリが屋上の真上にまでやってきて、救助用の縄梯子を下ろした。

いよいよ島を脱出できるのだ。

「君達が先に行け!」

ようやくゾンビ達を押し退けた秀一が言う。

「うん!」

頷く奏。

しかし。

「っっっっ…」

対照的に夕映はどこか躊躇い顔だった。

奏はジーンズを、秀一はスーツを身につけている。

だが夕映が身につけているのは制服のスカート。

秀一より先に縄梯子を昇ると、スカートの中が秀一に見られてしまう。

女の子である夕映はそれを躊躇っているのだ。

「ったく…仕方ないな」

緊急時なのにそんな事を気にする夕映に溜息をつく秀一。

が、この縄梯子を上る順番が、後に危機を生む事になる…。

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