可愛くてごめんなさい。
ギャアギャア




……………30分後……………



双方が怒鳴り疲れて、


また沈黙になる。




お互いに不満をぶつけ合い、
だいぶすっきり出来た時だった……



「なぁ、
アンタとは気が合いそうだ。」



とさっきまでの言い合いが無かったかのように、なれなれなしく言ってくる。




「は?
んな訳ないだろ?
アンタみたいなんと気があってたまるか!」



精一杯反論してみるけど、

もう気がついてるんだ。


そう、
私はコイツとケンカしているのにも関わらず、
楽しいと思うんだ…


(だって、
こんなに本音で話し合った事なんて家族以外にはいなかったから……)






改めて自分には心を許して話せる友だちがいないと思い知った……………



(それなのにコイツは
多分それが分かってるんだ…
なのに………)



勇気を出して、
我慢強く私の話を聞くコイツと
もっと仲良くなりたいと思って俯きながら、口を開いた………




「そういえば…
いつも一緒に歩いてる2人は?」
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