禁断愛 母と悪魔の子
「そうなんだ……。それはハザマも慌てるよね。でも――」
と、キストが私の手を取った。
「母さんは僕が守るよ。絶対。絶対に。誰も母さんに触れさせないんだから」
ぎゅっと力強く握られ、安心感が芽生える。
「ありがとう。キストがいれば怖いものなんかないよ」
キストが笑う。
極上な笑顔だ。守れることが誇りのようでとても心地いいほど。
私も笑い返せば、食事続けようかと椅子に座らせられる。
コールさんから貰った花、今は寂しいと思わない。
気のせいに過ぎなかった。まるで、死に花のように見えたのは。